メキシコVSイラン

3大会連続ベスト16の北中米の強豪メキシコと、日本を予選で苦しめたイランの一戦はメキシコの強さがはっきりとでた試合になりました。

序盤から両チームが豊富な運動量からお互いのゴールを脅かす展開。特にイランはマハダビキアを中心とした左サイドがメキシコ守備陣を何度も切り裂き、決定的なチャンスはむしろイランの方が多いという予想外の展開。
たださすがは試合巧者のメキシコ、じょじょにイランの攻撃に対応しはじめ、逆にボールを奪ってからの素早いカウンターを疲労し始めます。試合の流れがいったりきたりする中、先制点はメキシコ。右サイドからのセンタリングをフランコが頭でそらし左サイドへ。そこに飛び込んできたブラボがゴールに押し込みます。これで試合の流れはメキシコにいくかと思いきやその8分後、CKからのセンタリングのこぼれ球をハマディが押し込み同点。試合は5分の展開で後半へ。

前半終わった時点ではメキシコの試合巧者ぶりは窺えるものの、イランの想像以上のプレーにこれ以降の試合展開を楽しみにしていました。
ところが後半立ち上がりからメキシコがギアを切り替えたかのようにスピードアップ。一方的なメキシコの攻勢に、イランはチャンスをつくることすら出来なくなってしまいます。
逆にメキシコは落ちない運動量と大きなサイドチェンジの繰り返しでイランのスタミナ切れを誘発。
さらには途中もう一段階ギアをあげる余裕っぷり。まるで前半は慣らし運転状態。
結局鋭いパス回しからその後2点を追加。終わってみれば3-1、イランはなすすべなく破れてしまいました。

それにしてもメキシコは強い!!すべてが高次元でまとまっているというか、特に試合運びの巧さとカウンターの鋭さは天下一品。
よほどの事が無い限り予選突破は確実。逆にイランはチームのシンボルであるアリ・ダエイをいかに扱うか、それにかかってますね。いかんせん明らかにスタミナが無い。
ヘディングの強さは相変わらずですが、守備時の負担が大きいので、スタミナを睨んでの選手後交代を考えておく必要があるんではないでしょうか。