ワールドカップ開幕!!ドイツVSコスタリカ

いよいよWCドイツ大会開幕です。
オープニングセレモニーのレジェンド大集合の余韻も覚めやらぬまま、地元ドイツが開幕戦出場。
相手はコスタリカ。ドイツにとっては勝ち点3を取って弾みをつけたい試合。

開始早々6分、ラームが左サイドから強烈なミドルシュート。いきなり先制点、しかもビューティフルゴールでスタンド大歓声!!序盤から押し気味でさすがの展開。

かと思いきや、直後の12分。オフサイドトラップのミスでワンチョペに同点ゴールをくらいます。
しかし相変わらず不安定なバックラインですね~。人数が余ってるのに、無理な位置でのラインの上げ方、しかも左サイドの選手が完全に残ってしまってるという完全な連携ミス。日本戦で見せたDFの脆さが早くも露呈してしまいました。

これで面白くなったな~と思ったら、17分右サイドからの展開からシュヴァインスタイガーのクロスをクローゼが押し込み勝ち越しゴール。展開としては素晴らしかったのですが、コスタリカの両サイドの守備は弱いですね~。5バックなのに1対1であっさりかわされるのでドイツに数的有利を作られての失点。しかしながらなんとか踏ん張りそのまま前半終了。

後半に入ってもドイツの猛攻はとまらない。サイドへの展開を中心に一方的なゴール支配。コスタリカは前線へボールを運ぶ事も出来なくなってきました。
そのなかで再びクローゼ。後半16分左サイドからのセンタリングにドンピシャのヘッド。GKの好セーブに阻まれるもののこぼれ球を自ら詰めて3-1。
まさにリーガの好調をそのまま代表に持ち込んだクローゼ、得点王の匂いすら漂ってきます。

これで試合は決まりと思ったのですが、後半まったくチャンスのなかったコスタリカがまさかの得点。ドイツ陣内中央でボールをキープしたセンテーノにドイツCBが同時にプレスを掛けていきます。相手は一人なのに2人で取りにいくという連携ミス。この意味不明な行動に両サイドの選手がまったく上がれず、ワンチョペの飛び出しを許し得点されてしまいます。
映像で見る限りオフサイド気味ではありますが、2点リードしているにも関わらず無用なリスクを犯したDF陣を攻めるべきでしょう。

1点差になり、スタジアムにも嫌な予感が漂います。まさか追いつかれるのでは・・・。
それを振り払ったのが、フリンクス。中盤から相手のディフェンスをものともしないロングシュート。GKもノーチャンスのスーパーゴールにコスタリカもついに沈没。
なんとか開催国の面目を保ったドイツが好発進、逆にコスタリカは跡がなくなりました。

WC開幕戦というのは強豪チームが慎重な立ち上がりをすることもあって地味な試合になりがちですが、この試合は両チームのエースが共に点を取り合いおもわぬ好ゲーム。ただ逆に言えば課題も見えた試合でした。

コスタリカは残念ながらチームとしてのレベルが1段下な感じ。特に両サイドの弱さが気になります。あそこまで1対1に負けてしまうと守備は厳しい。攻撃もワンチョペの決定力は脅威ながら展開の遅さで、ミスミスチャンスを逃していった感じがしました。

ドイツは日本戦でも指摘された弱点が直らないまま。意思疎通の取れないバックラインはスピードあるチーム相手だとかなり不安ですね。状況判断が悪すぎます。
逆に攻撃は予想以上に好調。クローゼもさすがの決定力ですね。ただこの試合の場合、コスタリカのサイドが弱かったのも要因のひとつでしたし、サイドを押さえる事が出来れば攻め手を封じられてしまうんじゃないでしょうか?
あのミドルシュートは脅威ですが、サイドが巧く展開できないと中央も辛いですしね。決勝トーナメントはまず間違いないとはおもいますが、優勝となるとかなり苦しい。
そんな感じでした。