『大使閣下の料理人』 著者:西村 ミツル, かわすみ ひろし

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日本の外交は“味の外交官”におまかせ!
“在ベトナム日本大使館公邸料理人”大沢公、ここに登場!!
amazon紹介より

ベトナム大使館の公邸料理人である大沢公が、料理を通じて外交を助ける漫画。
まあ、設定自体は荒唐無稽なんでしょうが、しっかり楽しめるお気に入りの作品です。

料理漫画として、僕の世代がすぐ思いつくのが『ミスター味っ子』『美味しんぼ』などですが、これらの主役は料理です。基本的に料理中心に物語が展開しますし、この流れは料理漫画の基本といっていいでしょう。

でも、この作品は料理が物語を構成する一要素であるという点が、他の料理漫画と一線を画すところだと思います。
ほかにこんな感じなのは、ちょっと雰囲気が違いますが「味いちもんめ」なのかな。

とにかく、登場人物が魅力的なのと、ひとつひとつのエピソードが人間に主題を置いて丁寧に作られているのが面白さの要因。
もちろん、登場する料理もすべておいしそうだし、物語との絡み方も抜群です。

現在シリーズはベトナムを離れた公が日本で新しい仲間と活躍する第2部に入ってます。
第1部に登場するヒロインのホアがかなり漫画の魅力に必要だっただけに、第2部開始当初は新ヒロインの青柳に不安があったのですが、回を追うごとにどんどん彼女も魅力的になってます。

とにかく、料理漫画が好きな人にはお勧めの漫画ですね。