『銀の鬼』 著者:茶木宏美



ふぶきが子供の頃に見た銀色の鬼。それは恐ろしい夢だったのだと言い聞かせながらふぶきは成長する。高校生になったふぶきはその銀の鬼と再会するが、実は憧れの島影先生が銀の鬼だったのだ。彼は昼は美青年だが夜になると女の心臓を食べる邪悪な銀の鬼に変身する。やがて島影とふぶきは恋に堕ちるが・・・

参考URL  http://www.geocities.co.jp/PowderRoom/9084/mannga/kansou00.htm




この漫画を探すこと自体今は難しくなってるのかなあ。というか、最近の人はもう知らないかもしれませんね。
画像も見つからなかったし。
密かにいつか映画化したいなあ、と思い続けている作品です。
ふぶきと島影の今にも壊れそうな微妙な関係が、あまりにも切なくて哀しくて・・・。

僕の中で少女漫画を読み始めたきっかけは『ガラスの仮面』でしたが(笑)、本格的にはまったのはもしかしたらこの作品に出会ったからかもしれません。現在と過去の因縁、人と鬼の許されざる恋、ふぶきに隠された衝撃の真相・・・・古き良き少女漫画のエッセンスがすべて詰まった、隠れた名作だと思うのですが。

特に最終巻でふぶきが島影のためにとる行動は、愛というものを超越した繋がりのなせる業だと思います。読みながら号泣してました。ラストもとにかく美しかったなあ。
時折無性に読みたくなる1冊。でも、妹の本なので手元に無し。どこかの漫画喫茶にでも置いてないかなあ~。