奈緒子 原作:坂田 信弘 画:中原 裕

イメージ 1



「父ちゃんのかわりに日本一のマラソンランナーになれ…」 突然の事故で父親を失った少年・壱岐雄介が、天性の俊足で陸上界に旋風を巻き起こす! 走りに懸ける人々の想いを描いた長編コミック。

出版社 / 著者からの内容紹介




昔先輩から薦められて読み始めたんですが、とにかく泣ける!!

悲しい運命を背負った雄介と奈緒子。走る事によって、二人の縺れ合った感情が交錯する時、いろいろなドラマが生まれます。
まず、それぞれの回のラストに挿入される奈緒子のモノローグが素晴らしい。これはこれで一つの抒情詩作品にしてもいい、と思うぐらいハイセンスです。同じ原作者の『風の大地』のモノローグも素晴らしいですし、このセンスにはただただ脱帽!!

そんなストーリにあった漫画のタッチも素晴らしく、捨てキャラが一人もいないんじゃない?と思わせる構成も見事です。
彼らを支える周りの人達の言葉一つ一つも心に突き刺さる、1度読んだら忘れられない作品。

陸上経験者もそうでない人も、とにかく読んで下さい。間違いなく彼らの姿になにかしら心に訴えるものが発見できる作品だと思います。