『2007年古本屋事始』

昨日、僕の通う本楽大学ミステリ学部に無事『古典ミステリ同好会』なるサークルが、無事マダム・ホワイト校長(学長?)より承認され、その初代会長に就任した。
とはいっても単に乱歩、横溝、高木を初めとした昔の推理小説が好きで、それらについて紹介していこうとゆる~く考えているだけのサークル活動。

とはいえ、会長としてはなにかはじめないと。
と言う事で、今年初めて古本屋に出かけてみた。
年末年始の挨拶でiizuka師匠を追いかけるといいながらの、今まで古本屋に行ってなかったのが恥ずかしいところですが、恥ずかしついでに購入した本を晒してみます。
なにしろ古書についての知識はまったく無いので、好きな作家の作品をただ買っただけではありますが。

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3

まず1枚目
左上から

江戸川乱歩『少年探偵団 少年倶楽部文庫13』講談社 
江戸川乱歩『パノラマ島奇談 江戸川乱歩名作集2』春陽文庫 
江戸川乱歩『屋根裏の散歩者 江戸川乱歩全集1』講談社
江戸川乱歩他『推理小説作法~あなたもきっと書きたくなる』光文社 S34年初版

この中では推理小説作法が気にいった。なぜなら江戸川乱歩松本清張らとならび加田伶太郎の名前があったからだ。
加田伶太郎、知っている人は知っているのだがこれは敬愛する純文学作家福永武彦推理小説を書く際に用いた変名である。
採録された内容は『福永武彦全集』にも入っているのだが、やはりこの名前の中に入ってくれると嬉しい。

続いて2枚目。
左上から

高木彬光『能面殺人事件・肌色の仮面 高木彬光長編推理小説全集5』光文社 S47年初版
高木彬光『白魔の歌 神津恭介推理ノート』桃源社 S54年初版
鮎川哲也『王を探せ 鬼貫警部事件簿』光文社文庫
鮎川哲也ペトロフ事件 鬼貫警部事件簿』光文社文庫

とりあえず高木さんの初版が2冊である。しかし珍しいのかどうかはさっぱりわからない。
でもいいのだ、『肌色の仮面』も『白魔の歌』も未読なのだから。
そして最近読み返している鮎川さんの鬼貫物を2冊買ってみた。

最後に3枚目
左上から

横溝正史八つ墓村 新版横溝正史全集8』講談社 S49年初版
横溝正史悪魔の手毬唄 新版横溝正史全集14』講談社 S50年初版
横溝正史犬神家の一族 新版横溝正史全集10』講談社 
横溝正史『夜光虫 新版横溝正史全集3』講談社 S50年初版
横溝正史『呪いの塔』東方社 S36年初版
横溝正史『幽霊男』広済堂 S48年初版

横溝は好きなのである。一番好きな探偵も金田一だし、新本格以降で一番好きな作家が法月綸太郎ならそれ以前では横溝なのである。
どうでもいいが全集を買うとやっぱり揃えたくなる。しかしそれがどれくらいの難易度なのか不明。
なぜか初版が多かった。価値はともかく、こういうのはちょっと嬉しい。
これらを買った本屋には福永武彦の処女長編『風土』の私家版(限定1000冊)が一万円で売っていた。
今日は持ち合わせがなかったが、いつか買いたい。
其のときまで残っていてくれ。