第1話はこちら
思わず振り向いて見る。
数人の男達が小さなテーブルを囲んで座っている。その中に不思議な風体の男が一人。
ぽっちゃりとした体に眼鏡、さらには学ラン。ふとみると小柄な体に似合わず足が大きい(推定29.5か・・)。
ようするにインチキなド○ルド・ダックだ。
ぽっちゃりとした体に眼鏡、さらには学ラン。ふとみると小柄な体に似合わず足が大きい(推定29.5か・・)。
ようするにインチキなド○ルド・ダックだ。
「それがまだ見つからないのですよ。女将によると、どうやらこの街にはあるようなのですが・・・」
「興味がおあり?」
突然かけられた声に振り向くと、そこにティーカップを持った一人の女性が立っていた。
見たところ10代後半か・・・しかし全身から漂う落ち着いた雰囲気は30代にも感じる・・・。
女性は鉄板句女の向かいの席に座る。
その優雅な立ち振る舞いに、一瞬心を奪われる。
見たところ10代後半か・・・しかし全身から漂う落ち着いた雰囲気は30代にも感じる・・・。
女性は鉄板句女の向かいの席に座る。
その優雅な立ち振る舞いに、一瞬心を奪われる。
「初めての顔ね。私は・・・そうね、みんなからは白猫と呼ばれてるわ。あなた、お名前は?」
いかにも妖しい出会い・・・しかしこの「Katty's Cafe」の中ではそれも当たり前に感じる。
鉄板句女は、自分の名前を告げる。そして頭の中を駆け巡る疑問を白猫と名乗った女にぶつける。
鉄板句女は、自分の名前を告げる。そして頭の中を駆け巡る疑問を白猫と名乗った女にぶつける。
「ふふふ、あなたがそれを知るにはまだ早いわ・・・」
白猫は、手に持ったカップをゆっくりと口に運ぶ。ふわりと広がるお酒の匂い。
やはりこの喫茶店はお酒しか出さないらしい。
このロイヤルミルクティーは初めてのお客に対する、せめてもの心遣いなのだろう。
いや、そんな事はどうでもいいのだ。そんな伝説の本があるなら、私も読んでみたい。
本好きの人間にとって、当たり前の願望。鉄板句女は白猫に訴える。
やはりこの喫茶店はお酒しか出さないらしい。
このロイヤルミルクティーは初めてのお客に対する、せめてもの心遣いなのだろう。
いや、そんな事はどうでもいいのだ。そんな伝説の本があるなら、私も読んでみたい。
本好きの人間にとって、当たり前の願望。鉄板句女は白猫に訴える。
「そう・・・あなたも本を心から愛しているのね・・・。わかったわ・・・、店長にお願いしてみるわね。」
店長にお願い?なぜそうなる?
そんな疑問を抱えてしまった鉄板句女をよそに、白猫は店長を呼ぶ。
ふと気付くと店に流れるBGMは生ピアノから、窓を叩く雨の音に変わっていた。
白猫と店長の女性と話が終わったらしい。二人は鉄板句女のところに。
店長はおもむろにサングラスをかけ、
そんな疑問を抱えてしまった鉄板句女をよそに、白猫は店長を呼ぶ。
ふと気付くと店に流れるBGMは生ピアノから、窓を叩く雨の音に変わっていた。
白猫と店長の女性と話が終わったらしい。二人は鉄板句女のところに。
店長はおもむろにサングラスをかけ、
「はじめまして、めぽさん。店長のKattyです。ちょうどアルバイトの女の子が急に辞めてしまってこまってたの。助かるわ」
アルバイト?そんな事は一言もいってない!!私はプチ家出をしたただの主婦・・・・。
そう反論しようとしたが、サングラスの奥に見える、あまりに深い色を佇ませた瞳の力に言葉が出ない。
ただ沈黙するしかない鉄板句女をよそに、店長は説明を続ける。
そう反論しようとしたが、サングラスの奥に見える、あまりに深い色を佇ませた瞳の力に言葉が出ない。
ただ沈黙するしかない鉄板句女をよそに、店長は説明を続ける。
基本的に本好きの人しか雇わないの・・・・あなたは合格ね・・・・どこに住んでるのかしら・・・・あら、そうなの・・・だったらここの上に空いてる部屋があるわ・・・家賃はいいわ・・・ええ、とりあえず次の子がみつかるまでね・・・
自分も気付かない間に質問に答えていたらしい。
結局鉄板句女は「Katty's Cafe」でアルバイトをすることになった。
ちょっとした事が原因だったプチ家出。
それは鉄板句女にとって忘れられない物語の始まりでもあった・・・。
結局鉄板句女は「Katty's Cafe」でアルバイトをすることになった。
ちょっとした事が原因だったプチ家出。
それは鉄板句女にとって忘れられない物語の始まりでもあった・・・。
※店の名前、個人名などはほぼフィクションです(←ってほんとかよ!笑)