『LOVERS』 監督:チャン・イーモウ

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唐王朝衰退期の中国。捕吏の金(金城武)と劉(アンディ・ラウ)は“飛刀門”という反乱軍を一網打尽にするため、その初代指導者の実の娘らしき盲目の芸妓、小妹(チャン・ツィイー)をだまし、軍のアジトに案内させようとする。
日本でも大ヒットを記録した『HERO』のスタッフが再び放つアクション超大作。名匠チャン・イーモウ監督の元、『恋する惑星』の金城武、『HERO』にも出演したチャン・ツィイー、『インファナル・アフェア』のアンディ・ラウといったアジアの3大スターが結集し、唐王朝衰退期の中国を舞台に、運命に翻弄されながらも真の愛を貫こうとする男女3人の切なくも美しいドラマを紡ぎ出す

yahoo紹介より

うーん、かっこいい!!それしかないなあ~。

ストーリーは荒唐無稽だし、よくある向こうの剣戟映画って感じなんですけどね。
ほんと、王道をきちんと踏まえていれば、ストーリーが多少なくても面白いっていういい見本だと思います。
何度かストーリー的などんでん返しはあるけれど、それまでの映像とかがかっこよすぎてそのへんの説得力はあまりないというか、どうでもいいというか。
時々ワイヤーアクションのアバウトさ(ジャンプするところで空中を蹴ってるとか)、不自然なCGとかあるんだけどそれもまあご愛嬌ですね。

チャン・ツイィー演じるヒロインがとにかく可愛いね。冒頭での傾国の美女のエピソードでこれからの物語をなんとなくイメージさせてくれるんですけど、その傾国の美女ならぬ傾人の美女っぷりは、もう女好きという設定の金城武ならずとも惚れちゃいますわな。途中で披露する男装っぷりがまた萌えるし(笑)。
ただその分、クライマックスでのモンスターっぷりがもったいないというか・・・もう少しいいやり方なかったのかよとはちょっと思いました。

そしてこのクライマックスの剣戟シーンがまたアホらしくて素敵♪とにかくまあ、どんなに傷を負っても死なない二人、突然雪が降り出してあっという間に積もっちゃうし、いったいお前らどれくらい闘ってるんやねん!!
またこのクライマックスで映画はエンドロールが流れるんですが、ここに至って改めてまったく内容が無い映画だと気づかせてくれます。冒頭の物語のあらすじてきなお話がまったく解決されてないというか(なんとなく想像させる場面はあるんですけどね)、突然放り出される感じ。

でも、なんとなくこの映画にはこの終わり方がぴったりなのかなとも思いますね。
タイトルの「LOVERS」は、ほんとぴったりのタイトルだと思います。日本の大河ドラマもこれぐらいのワイヤーアクションを披露して欲しいなあ・・・。