主人公のP.T.バーナムは<ショービジネス>の概念を生み出した男。誰もが“オンリーワンになれる場所”をエンターテインメントの世界に作り出し、人々の人生を勇気と希望で照らした実在の人物だ。そんなバーナムを支えたのは、どんな時も彼の味方であり続けた幼なじみの妻チャリティ。彼女の愛を心の糧に、仲間たちの友情を原動力に、バ ーナムはショーの成功に向かって、ひたむきに歩む。 * 監督:ステイシー・タイトル * 脚本︰ジョナサン・ペナー * 原作:ロバート・デイモン・シュネック P.T.バーナム - ヒュー・ジャックマン フィリップ・カーライル - ザック・エフロン チャリティ・バーナム - ミシェル・ウィリアムズ ジェニー・リンド - レベッカ・ファーガソン、ローレン・アレッド(歌部分[1]) アン・ウィーラー - ゼンデイヤ レディ・ルッツ - キアラ・セトル(英語版) W・D・ウィーラー - ヤーヤ・アブドゥル=マティーンII世(英語版) キャロライン・バーナム - オースティン・ジョンソン ヘレン・バーナム - キャメロン・シェリー ゼネラル・トム・サム(英語版) - サム・ハンフリー(英語版) コンスタンティン王子(タトゥー男) - シャノン・ホルツァプフェル チャン - ユーサク・コモリ エン - ダニアル・ソン フランク・レンティーニ - ジョナサン・レダヴィド ヴィクトリア女王 - ゲイル・ランキン
予告編の段階でこれは見ようと決めた一本。勝手に「セッション」「ラ・ラ・ランド」のチャゼルの新作かと思ったら、違いました。音楽が一緒だったんですね、早とちり(;^ω^)
実際に19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。どこまでが史実かどこからがフィクションか知りませんが、そういうのは関係なくとにかく引き込まれました。
オープニングからステキなミュージカルシーンに引き込まれます。「ラ・ラ・ランド」の冒頭のハイウェイのシーンもそうでしたが、映画のつかみは大事です。こんな素敵なつかみをされちゃうともう映画に引き込まれるしかないですよね。
貧乏だったバーナム少年が富豪一家の少女チャリティと出会い、努力と力で一定の経済力を掴み、彼女を迎えに来る。ミュージカルのメロディに乗って一気に描かれるこのシークエンスがステキ。短いシーンで具体的に描いてるわけでもないのに、大人になったバーナムがチャリティを迎えに来るところなんて、すでにホロッとする。これはまさに歌の、音楽の力ですよね。
自分の夢、家族の夢(とバーナムが勝手に思ってる夢?)を叶えるために、全力で駆け抜けるバーナム。時にはブラックな手(だってねぇ、バーナム博物館開設の金集めの借金の仕方からあれですから^^;;)を使うこともあるけれど、彼の本質はやっぱりショーマン。たとえどんな手段であろうとも、観客を楽しませること。実際のバーナムは違ったのかもしれませんが、笑わせる事と楽しませる事は彼の中では同じではないと思います。
彼がサーカスを開くために集めたのはいわゆるマイノリティに属する人々。背が高かったり低かったり、髭の女性や全身刺青の男。その容姿故に人の目を避け、目立つ世界を送ってこなかった人達。でも彼らには彼らの素晴らしさ、個性が確かに存在している。
人それぞれの考えはあるだろうけど、彼らを自由の世界に引き出した、守る事と世界から隔離することは違うんだよ、と歌う勇気を与えてくれたのは、間違いなくバーナムの行動だったと思う。
人それぞれの考えはあるだろうけど、彼らを自由の世界に引き出した、守る事と世界から隔離することは違うんだよ、と歌う勇気を与えてくれたのは、間違いなくバーナムの行動だったと思う。
中盤、バーナムとサーカスの面々、そして家族との絆が揺らぎかける場面があるけれど、それでもなお彼らがバーナムを見放さなかったのは、人を楽しませたいというバーナムの本質に揺らぎが無かったからだと思う。また、バーナムもまたサーカス興行を通して家族との絆を再確認する。どんなときも苦しくても彼の夢を支えようとする家族もステキだ。妻のチャリティももちろんステキなのだけれど、キャロラインとヘレンの女の子二人の父親への愛がとってもチャーミング♪
もちろんバーナム一家だけじゃない。彼のサーカスの演出パートナーであるフィリップ・カーライル・フィリップとサーカス団員アンとのサーカスのギミックを使った愛を語る場面はこの映画のクライマックスの一つだろうし、このシーンの素晴らしさがクライマックスのバーナムとフィリップのシーンに繋がっている。
正直ストーリーそのものはありふれた、見方によっては凡庸なくらい予定調和な物語だと思う。でも、この映画においてはその単純さが深く考えずに映画に浸らせてくれる、エンターテイメントとしてのスケールに繋がった。
正直ストーリーそのものはありふれた、見方によっては凡庸なくらい予定調和な物語だと思う。でも、この映画においてはその単純さが深く考えずに映画に浸らせてくれる、エンターテイメントとしてのスケールに繋がった。
泣いて笑って驚いて。喜びも悲しみも、夢も希望も幸せも、映画にはいっぱい詰まってる。
そう、これは玉手箱のような、間違いなく本物の映画でした。+.゚.( °∀°)゚+.゚。
そう、これは玉手箱のような、間違いなく本物の映画でした。+.゚.( °∀°)゚+.゚。