洋画『スレンダー 長身の怪人』(2015年 アメリカ映画)

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 ニュースのネタを探すために、いろいろな町に足を運ぶ記者のサラとカメラマンのマイロは、銀行に差し押さえられた田舎町の家で1本のビデオテープを発見する。そこには黒いスーツ姿の男と、謎の記号が映り込んでいた。やがて彼らは、以前その家に住んでいた家族を見つけるが、見張られていることに気が付き……。

* 監督:ジェームズ・モラン
* 脚本:イアン・ショア

* アレクサンドラ・ブレッケンリッジ
* クリス・マークエット
* ジェイク・マクドーマン
* ダグ・ジョーンズ


 POV形式のホラーはあまり見てないのですが、予告編を見てレンタル。

 スレンダーマンという有名な都市伝説が元ネタだそうですが、知りませんでした。
 ネタ元では彼が写真に写ってると一緒に写ってる子供が、、という内容みたいですが、この映画では子供限定じゃなかったのでほんとにスレンダーマンのスタイルだけ借りてきた感じでしょうか。

 このスレンダーマン、映画ではレンズを通さないと見えないという設定ですが、それをPOV形式でやっちゃうと見える見えないの描写に無理が生じてるのが気になりました。特に前半はそこでなぜその角度でカメラが回ってるのというところがチラホラ。

 そもそもスレンダーマン自体の設定というか存在理由が全編通してはっきりしない(都市伝説ってそういうもんかも知れませんが)ので、行方不明になった家族も事件を追うジャーナリスト達もなぜ襲われるのかさっぱり分かりません。さらにはとにかくスレンダーマンが勿体ぶっちゃうので、ロシアンルーレットでひたすらセーフになり続けるとを見せつけられてる気分。
 存在理由をあえて曖昧にするなら、もうちょっとスレンダーマンのチカラだけでも派手に見せて欲しかったですね。

 POV形式特有のお化け屋敷的な怖さでドキドキする所もあるんですけど、それはあくまでPOVの怖さであって、映画としての怖さではなかったと思います。

 今年またスレンダーマンがネタ元の映画が公開さらるようですが、そっちの方が怖そうだなぁ。