『アヤツジ・ユキト 2001-2006』(☆3.6)


まずはあらすじ。

2001~2006年の「小説以外」を完全網羅。詳細な自注と年々の回顧録を書き下ろして贈る綾辻行人クロニクル、ファン必携の第三集。 

目次 
 
2001年(漫画版『眼球綺譚』に寄せて、あれから十五年 ほか)
2002年(『殺人鬼』の思い出、「安楽椅子探偵」に関する10の質問 ほか)
2003年(かつくらアンケート'03、第23回横溝正史ミステリ大賞選評 ほか)
2004年(皇冠文化出版五十周年記念特別版に寄せて、かつくらアンケート'04 ほか)
2005年(『背の眼』に寄せて、『殺人方程式―切断された死体の問題―』講談社文庫版あとがき ほか)
2006年(最も美味だったものは?、かつくらアンケート'06 ほか) 

amazonより

なぜかクロニクルでこれだけ図書館になくて、予約注文。
しかも到着まで2ヶ月以上。いったい図書館の購入基準はどうなってんだ???

ま、それはともかく感想は『アヤツジ・ユキト 1996-2000』(☆3.6)とそんなに変わりません。
ちょうどこの頃は寡作時代の後半から、『暗黒館~』の発売、佐々木倫子とのコラボ『月館の殺人』の裏話、数々の出会いと別れ。。。
自分の読書歴を振り返りながら、ああ、こういう事もあったな~と過去を振り返り懐かしんだり^^
また前作に引き続きの「安楽椅子探偵」への裏話が面白い。

でもやっぱりクライマックスは、突然の病でこの世を去った新・本格の仕掛人にして綾辻の最大の恩人ともいえる故・宇山日出臣氏の葬儀で綾辻氏が読んだ弔辞が採録されていることかもしれない。
実際これを採録するかどうか悩んだらしいが、氏がこの世に送り出した数々の作品とともにその偉大な功績に改めて驚嘆を覚えると同時に、その氏があらためて惜しまれる。

さてさて5年区切りのこのクロニクル。
5年後も再び読めるといいな。その頃には「館」シリーズが完結して、「殺人鬼Ⅲ」がでてたらもっと嬉しいな。
で、島田潔と殺人鬼の壮絶なコラボが出来たりして・・・・これはないか^^;;;

それにしても綾辻ファンは大勢いらっしゃるが、この本を読んだという話はとんと聞かないな~。。。

採点  3.6