ゆきあやさんに捧ぐ『ルールバトン(ミステリ版)』(笑)

「すべてが猫になる」のゆきあやさんから回ってきた「ルールバトン」前回の記事で挑戦いたしました。

その結果、愛を疑われてしまいました(笑)。

まあ、ゆきあやさんが読んでないという所だけ前提にして、小栗虫太郎(よりによって)以外はミステリではないという、ゆきあやさんの好みを一切無視した回答でしたからね。
ちょっと誤解を招いたのは仕方がないのかも(誤解か?)。

ということで、嘘偽りない「すべ猫」愛を叫ぶ為、Q1・Q2だけミステリ作家選出を前提に選んでみました。
でも結構名作を並べてしまったからな~、果たして未読かどうかが微妙なところ。
まあ悩んでもしょうがないので、どうぞご覧下さい、♂!!

Q1. この作家さんは面白い!っていうお薦めの作家さんを3人。


山田風太郎さん(天才風太郎のミステリ系長編はもしかしたら読んでない???)
☆泡坂妻夫さん(古典すぎて、敬遠してるか?)
☆鮎川哲也さん(星影龍三は読んでても、鬼貫警部は読んでない?)

有名すぎるかな?未読の作家さんはいるかな。。。(ビクビク)

Q2. Q1の作家さんの、この作品は絶対いい!っていうお薦めの作品を3つずつ。


< 山田風太郎さん>
①「太陽黒点」
②「明治断頭台」
③「妖異金瓶梅

風太郎ミステリの到達点の一つ。「十三角関係」と悩んだがこちらを。ネタバレ注意の為、初読の際は粗筋を読まずにいきなり本編へ。
②機械トリックに好き嫌いはあるかもしれませんが、最終話の仕掛けは強烈。とにかく傑作
③中国を代表する奇書『金瓶梅』を下敷きにした連作ミステリの大傑作。個人的に風太郎を1冊選ぶならば、これか『魔界転生』か非常に悩む。

はっきりいって風太郎は天才です。
基本的にどの小説も好きだし、どの小説を読んでも外れはないと思う。
その中でどれを選ぶのかと言われれば、結局代表作を選ばざるを得ない。
つまるところ、傑作中の傑作ばかりだからだ。

< 泡坂妻夫さん > 
①「乱れからくり」
②「11枚のとらんぷ」
③「奇術探偵曾我佳城全集」

①とにかく真犯人の運命が限りなくB。究極の○○トリック連発にファンは悶絶?
②個人的泡妻作品NO.1。奇術小説としても面白いし、伏線の張り方も素晴らしい(記事あり
③「亜愛一郎」シリーズに較べると地味ではあるものの、良品ぞろいの作品集であります。

泡坂さんは、昔の作品であればあるほど若々しい感じがするのは僕だけでしょうか?
取り上げた作品も初期のものが多いですね。
あと作品としては決してベストではないものの、究極のBともいうべき造本の仕掛けが強烈な「生者と死者」と一見の価値あり?

< 鮎川哲也さん >
①「黒い白鳥」(第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。)
②「下り“はつかり”」
③「五つの時計」

①鬼貫の長編といえば『黒いトランク』が有名ですが、個人的にはこれが一番好き。
②とにかく収録作のどれもが傑作。なぜ著者が本格作家達から愛されるかが再確認できる一品。
③こちらも②に匹敵する傑作短編集。もう何も言うことはございません。未読の方は読むべし。

本格一筋に文壇を駆け抜け、常に第一線にありながら新しい作家の発掘にも尽力した、現代のミステリ界における役割は乱歩以上ともいうべき偉大なる作家。
密室やクラシカルな作品もさることながら、代名詞的なアリバイトリック物にも強烈なキラメキを見せてくれます。
アリバイトリック物、時刻表ミステリが嫌いな方ほど手にって、その魅力を再確認してほしいですなあ。


どうですか?ゆきあやさん、私の愛は伝わりましたでしょうか(笑)。