『QED 河童伝説』(☆1.5)



河童が住むといわれる川で、手首を切り落とされた遺体が発見される。さらに片腕を切り落とされた別の遺体が川に浮かび、連続殺人事件の様相を呈してくる。同じ頃、相馬野馬追祭に来ていた棚旗奈々一行は、一人河童の里、遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。事件の真相が明らかになると同時に、河童に隠された悲しい事実も解き明かされていく……。

楽天ブックス紹介より

前作が割りとポピュラーなネタ&QEDでしたが、それから一転いやあ読んでてキツカッタ。。。
基本的にこのシリーズにおける鬼門が天照大神のような気分になってきました(笑)。

それにしても、神山ネタまだ引っ張るんかい!!
まあ御名形史紋が登場するから彼女も出てくるのかもしれんが、史紋もほとんど電話帳代わりに存在してるだけだし。
っていうか、最後にタタルが事件の真相を示唆するくだりもどうでもよし。

最近のこのシリーズは事件のQEDと歴史のQEDがほとんど別個になってきてるような気がしますが、この小説に至ってはその極致。
実際の連続殺人事件も当初の雰囲気は妖しげで河童とどう関わってくるのかちょっと楽しみだったんですが、そりゃねえだろという終わり方でした。
というよりとりあえずシリーズだから犯罪をいれとかないとね、ぐらいの感覚なんでしょうかね、きっと。
もうタタル達と関係無いところで事件が始まって、タタル達と関係ないところで事件解決しちゃってるしね。。。

その河童のくだりもよく理解できませんでした。
殺人事件の方がもうグダグダなので、そっちの方に興味が涌かないともう読むのが苦痛以外の何者でもない。。
ぼくは興味が涌きませんでしたから、もうどうしようもありません。
しかも完全にQEDされずに、次回持ち越しというような中途半端に終わってるし。
この内容だと、次の新刊を手に取るのも躊躇うな~。

唯一びっくりしたのが、女性器の別称「マ○コ」(←本編では伏字無し)の由来が唐突に語られるところ。
いいんですか奈々さん、こんな男で?