『2006年私的ミステリベスト30①(30~21位)』

そろそろ年末という事で、いろいろな方のブログで今年のベストを発表する記事がUPされております。
その流れにのって僕も発表してみようかなと、リストアップしてみました。

今年1月から今日までの記事を振り返ってリストアップしてみると、まあそれなりに本を読んでました。(←数は数えてません^^;;)
これはいれないとな、いやこっちも捨て難い・・・そんな事を繰り返してるととてもベスト10には収まり~きれねと気付いたのです。
という事で、今回は以下のように分けて発表させて頂きます。

2006年私的ミステリベスト30①(30~21位)
2006年私的ミステリベスト30②(20~11位)
2006年私的ミステリベスト③(10~1位)
2006年私的ノンミステリベスト10
2006年私的再読本ベスト10
2006年私的ワーストベスト5

それぞれのジャンル分けはあくまで自分の判断で決めてますので文句は受け付けません。
ミステリはまんまその通り、ノンミステリはミステリ以外のジャンルの小説・マンガ等から選びます。
再読本・ワーストは全てのジャンルから選出します。
そして今年発売された本ではなく、今年読んだ本ですのであしからず。。。

ということで、今回は2006年私的ミステリベスト30①(30~21位)を発表。
基準としては初読のインパクト、さらにはまた再読してみたいなどを考慮して選出しましたので、それぞれの作品につけた☆の数とは比例しておりません。

30位  『QED 式の密室』 著者:高田崇史

高田さんの「Q.E.D」シリーズの中で最も短く、そしてもっとも実際の事件と歴史の検証が無理なくミックスされた作品。
この頃は全然読みやすかったなあ~。


29位  『虹果て村の秘密』 著者:有栖川有栖

ミステリーランドということで、子供達を主人公に適度な謎を提供しているバランス感覚が素晴らしいと思う。
ある意味、こどもに読ませるという意味で躊躇無く渡せる作品なのかもしれないと思います。


28位  『クレイジー・クレーマー』 著者:黒田研二

今のところミステリ要素も含めていうと、これがくろけんさんの個人的ベストかもしれない。(『カンニング少女』はミステリじゃないよな~』)
ドキドキのストーリーに乗っかっていくと、綺麗に背負い投げを食らいました^^;;


27位  『黒と茶の幻想』 著者:恩田陸

多数のランクインが予想される恩田さんからはまずはこの作品。物語の舞台となった島の描写。他の作品とのリンク。
そして無数に提示される謎の魅力と、恩田さんとしては綺麗にまとまって終わるという意味でもまた再読してみたいですね。


26位  『僕と先輩のマジカル・ライフ』 著者:はやみねかおる

この作品を薦めて頂いた冴さんのお嬢さんに感謝な一冊。魅力的な登場人物と謎のミックス具合がたまりません。
唯一の不満は続編がないこと!!(多分?)


25位  『クビキリサイクル ~青色サヴァンと戯言遣い~』 著者:西尾維新

これはいい意味で裏切られた作品。だってあの表紙だもん、ちょっと勇気いりませんか?
キャラ萌え系な匂いはふんだんにしますが、ミステリともアンチともとれるスタイルに才能を感じましたが、褒めすぎですか?


24位  『世界の終わり、あるいは始まり』 著者:歌野晶午

果たして歌野さんは何冊ランクインするのか?かなり一発ネタな作品ですが、僕は評価しますねえ~。
終わり方に関しては賛否もあるようですが、考えるという意味では成程なラストだと思うし、これを書いたことを評価したいです。


23位  『麦の海に沈む果実』 著者:恩田陸

恩田さん、早くも2作目です♪27位の『黒と茶~』と同シリーズに位置しますが、内容としてはまったく違うジャンルですね。
終わり方も『黒と茶~』とは正反対ですが、実はその閉じ方の方向は表面的に受ける印象と逆かもしれない。実は深い作品でしょう。


22位  『イン・ザ・プール』 著者:奥田英朗

こちらも多数ランクインなるか、奥田さん!?伊良部シリーズからはこちらを選ばせていただきました。
まだまだ壊れっぷりは控えめな気もしますが、その分ストーリーの見せかたを十分堪能できる作品。やっぱり上手いですわ、この人。


21位  『チルドレン』 著者:伊坂幸太郎

こちらも多数ランクインなるか?っていっても既読本もあるのでねえ、どこまで食い込むか。(←ランクインに権威無しですが^^;;)
とにかく人間とのして密度は相当濃い人が多いですが、それをくどく感じさせない語り口はまさに伊坂節の真骨頂?


ってな感じになりました。はたして皆さんのご意見は?
そして思わせぶりに20位~11位に続きます。。。