『本好きへの50の質問~上の巻~』

病み上がりのせいなのか、ちょっと読書のペースが落ちています。
まあ他の理由としてちょっと資格関係の本を読むのが忙しかったり、「信長の野望 革新」がすごかったりという理由も・・・。

でネタに困ったときにはバトンが役に立つのですがストックがありません。
ということでべるさんしろねこさんもやられている、質問シリーズの一つ『本好きへの50の質問』をやってみたいと思います。
例のごとく長くなるので三分割で実行します。


01. あなたの好きなジャンルについて、その分野ならではの魅力を簡単に述べてみてください。

基本的にはあまりジャンルに拘りはそこまで無いのですが、極論を言えば日本語が好きなんでしょう。
世界中の言語を見渡しても(って知らない言語がたくさんありますが^^;;)、これほど表現の豊かさと細やかさに溢れた言語は稀ではないかと思ってます。
今はミステリ中心の読書生活になっておりますが、それに捉われることなくいろんなジャンルの日本語の本を読んでいきたいです。
そうは言いつつも、日本語とはにシンプルの極みながらそこに含まれた響きの美しさという意味では漢詩なぞも好きなんですけどね。


02. この作品を読まない間は、この分野(作家)のファンとは名乗れないと思う……そんな作品はありますか?

そんな事を語るのもおこがましいですが・・・。
一応もっともよく読むジャンルとして国内ミステリがありますが、やはり原点ともいうべき江戸川乱歩(短編)、横溝正史(獄門島)は読んでいて欲しいと思います。
また彼らに続き本格を支えたという意味では高木彬光(「人形はなぜ殺される」)や鮎川哲也(『りら荘事件』)も読んで欲しいなあ。
社会派では松本清張(『張り込み』)も好きだし、本格の復権ということで島田荘司(『占星術殺人事件』)、さらには新本格の旗手綾辻行人(『十角館の殺人』)もあるしなあ~・・・って、すいません、好きな人を挙げただけですね(笑)。


03. 「この分野(作家)の作品は読んだことがない」という人に本を貸すことになったら、どんな順で本を貸していきますか?

これはとある友人をミステリ好きに洗脳した例をとりますと、まず最初に東野圭吾から始めましたね(作品は忘れましたが)。
で、島田荘司乙一ときて奥田英朗に辿りつきました。ええ、まったく参考にならない結果ではないかと。。。


04. 人に薦められて夢中になった作家はいますか? 作者名と、きっかけになった本の題名を教えてください。

ミステリという事でいえば、ブログ仲間であるゆきあやさんの薦めで読み始めた乙一さんでしょうか。まあもっと早く読んでおけという感じではありますが。
あとは冴さんやべるさん、まあさんのお言葉にいろいろな意味で魅かれて恩田さんも一時期読み漁った記憶があります。
ミステリ以外だと敬愛する映画監督大林宣彦氏の推薦で福永武彦の『草の花』を手に取り、結局全集を買うまではまってしまいましたね。


05. 人に本を貸して、「面白かった」と言われたときのあなたの反応を教えてください。

そりゃ嬉しいですよ。それらの感想を手掛かりにどんどん本を薦めますね。
そうしてミステリを語れる仲間をどんどん増やしていきたい。。


06. 逆に、「面白くなかった」と相手に言われたときの反応は。

残念ではありますが、好みの問題もありますしね。しょうがないんじゃないでしょうか。


07. とても欲しくて、でも手に入れることが出来なかった本はありますか。

これは確か中学生(高校生だったかな?)の頃に、広島の古本屋で見かけた実相寺監督作品『帝都物語』のビジュアルブック本らしきもの。
『帝都~』シリーズやウルトラマンといった実相寺作品のファンとして、買うべきかどうか数日悩んだのち購入を決心して古本屋に行くとすでに無くなってました。
くやんでもくやみきれない思い出です。


08. 手放した・紛失したことを後悔している本はありますか。

特にないと思う、多分。。。


09. 本や作品にまつわる思い出をひとつ、教えてください。

いつだったか忘れたけど、誕生日プレゼントに水島新司の「男どあほう甲子園」(秋田書店刊)全巻をお願いしたところ、絶版で手に入りませんでした。
その出来事で、「本ていうのはいつまでも出版されてるものじゃないんだ」と知った気がします。
結局、文庫本サイズの復刻版で全部買いましたけどね。


10. 「もっと若い頃に出会いたかった!」と思う本がありますか? あれば教えてください。

同じ本でもその年齢によって感想は変わってくるものだと思いますので、あまりそう思った記憶はないかもしれません。
まあ、しいていうなら主人公が学生の作品なんかは、同じ年代で読んでみたらどうなんだろうと気にはなります。
そういった意味では倉知さんの『ほうかご探偵隊』、太田さんの『黄金蝶ひとり』なんかは子供の頃読んでみたかった気がします。


11. 読んだ本について、感想を述べあうことはありますか。それは誰とですか?

高校時代まではとにかく親父とだった気がします。なにしろミステリを読む人が周りにあまりいなかったので。
大学時代は映画サークルの一年上の先輩でミステリ愛好家の人がいて、よくその人の家に転がり込んで酒の肴にミステリ談義をかましてました。
最近は質問03で取り上げた友人と語ることが多いですかね。
でもやっぱり今はブログ仲間のみなさんでしょう~!!


12. 身近に本が好きな人は居ますか? 居るならば、あなたはその人の影響を受けていると思いますか?

家族全員。なかでも親父の影響は大きいと思います。ミステリの愉しさも親父の本から知ったし、時代物もやはり親父所有の『剣客商売』からはまりましたからね。
そして母からは山崎豊子(『沈まぬ太陽』)、妹からは少女マンガ(『海の闇、月の影』『銀の鬼』)の面白さを伝授された気がします。


13. 乗り物の中で、近くに本を読んでいる人が居るとき、その人が何を読んでいるのか気になりますか?

むちゃくちゃ気になりますよ~。ついつい目を細めて字を追ってしまい不審者扱いされたことも^^;;
そこで知らないタイトルや作家さんの名前を見かけると、ついつい本屋や図書館で手にとったりしますね。


14. 読んでいる本にカバーは付けますか? 付ける・付けない……その理由を教えてください。

つけませんね~。つけてしまうと外すのが面倒くさいし、なにより蔵書がそこそこあるので再読する時に探すのが大変なので(笑)。

15. 書店で買う・図書館で借りるのが恥ずかしかった本はありますか? 本の題名と理由をお願いします。

ズバリ、『小泉純一郎写真集』(プロマイド付)。
私が欲しかったんじゃありません。友人への誕生日プレゼントです。
僕らの中では贈られて嬉しいものと困るものをセットで贈呈する儀式があります。この本は当然・・・。
本当は古本屋で買おうと思ったんですけど、いつの間にか売れてて(誰が買ったんだ?)、仕方なく新宿紀伊国屋で新刊で買ってしまいました^^;;


16. 内容は分かっているのに題名が思い出せず、もどかしい。そんな本はありますか? ある場合は、内容を要約して教えてください。

友人と話して、時々そういうことはありますね。今は思いつきませんが。
題名が思い出せずとは違いますが、小学生の時に学校の図書館で読んだクイーンのジュブナイル訳『14ピストルの謎』のラストが破られていて犯人がわかりませんでした。
それ以降どうしても気になって創元やハヤカワのクイーン作品を読み漁りましたが、国名シリーズにもライツヴィル物にも該当する作品に出会えず心残りだったんですが、だ大学生のときにやっと分かりました。タイトルは「生者と死者と」でした。分かるか!!


17. 「この題名は、いい!」。そんな題名があったら、教えてください(未読でも可)。

プルーストの『失われた時を求めて』。とにかく心の琴線に触れるタイトルで、中学生の頃手に取りましたが挫折。
大学生の時に、岩井俊二の映画『love letter』でこの作品が効果的に使われていて、それをきっかけに再び挑戦しましたが挫折。
ほんと、誰かと競争でもしなければ読めない気がしてしょうがありません。どうですか、べるさん?


18. 読んだことはないけれど、気になっている本の題名はありますか? ある場合は、タイトルをお願いします。

大西巨人の『神聖喜劇』シリーズ。
親父の本棚にノベルズがおいてありますが、著者の『三位一体の神話』がイマイチつまらなかったので結局読んでません。
多分これからも読まないんじゃないかな。

19. (18の回答について)それは、どんな内容の本だと思いますか?

ダンテの『神曲』の日本版チックな話だとかってに思ってます。
まあ『神曲』もほとんど内容知らないんですけどね。


20. いままでに読んだ中で、最も長い作品のタイトルを教えてください。

最近知りました、小学生の頃に読んだ『ロビンソンクルーソ漂流記』の原題がムチャクチャ長い事を。
ちなみにこちら。

『The Life and strange surprising Adventures of Robinson Crusoe, of York, mariner, who Lived Eight-and-twenty years all alone in an uninhabited Isiand on the Coast of America, near the mouth of the great River Oroonque, having been cast on shore by shipwreck, where-in all the men perished but himself. With an Account how he was at last strangely delivered by Pirates, Written by Himself.』

日本語訳すると

『遭難して他の船員が全滅した中で唯一助かってアメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人で28年間たったひとりで生き抜いたヨーク生まれの船員ロビンソンクルーソーの生涯とその
くべき冒険。海賊に発見されるまでの一部始終を彼自身が書き記した』

だそうな。


ということで、次回は21~35を予定しております。