アジアカップ最終予選 日本×イエメン

さてさて前の試合サウジアラビアにアウェーで敗れてしまった日本。
続きましては、海抜2800メートルの恐怖、対イエメン戦。
先発メンバーは

GK: 23 川口能活(cap)
DF: 14 三都主アレサンドロ
  20 坪井慶介
  21 加地亮
  45 田中マルクス闘莉王
MF: 4 遠藤保仁
  30 阿部勇樹
  51 羽生直剛
  → 65 我那覇和樹(後半28分)
  55 鈴木啓太
FW: 36 巻誠一郎
  → 72 梅崎司(後半48分)
  38 田中達也
  → 37 佐藤寿人(後半0分)

事前の報道では二川、長谷部の先発もあるかという噂でしたが結局駒野が外れて羽生が初先発という入れ替えだけに留まりましたね。

前回のサウジ戦は広島で放送が無く見る事が出来なかったのですが、あまりいい内容ではなかったようですね。
さて今回はどうかな・・・って映像が見づらい!!
ただでさえスタジアムの高さが無いのでいつもより俯瞰が低い上に明らかにサッカー中継に慣れていないカメラワーク。
イエメンの放送局による国際映像を使用していたらしいですが、いやあボールの行方外しまくりなのにはまいった^^;;

立ち上がり日本での試合に比べやや攻撃的姿勢を見せるイエメン。
おそらく立ち上がりは狙っていこうという作戦だったのかもしれませんが、ぼちぼちと日本が守ります。
そうこうしている内に、再びカウンター狙いモード突入のイエメンに対し、ボールを支配しはじめる日本。
しかし相変わらずというかパスの精度が低いですな~。っていうかあの芝はっていう所もありますが。
立ち上がりからあそこまで変則バウンドやボールが止まるグラウンドは久しぶりに見たな~(笑)。

前半は達也が攻撃の軸でしたね~。ドリブルで積極的に切り崩していき、たとえ突破できなくてもファールが取れてましたね。
ただ、達也が攻撃に入った時にスルーパスを出すとかもっと押し上げるような動きがあればもっと幅が広がったとは思いますが、やや単発になりがちでしたね~。
巻とのコンビネーションもイマイチといったところでしょうか、意図が通じず相手ボールになる事もしばしば。
それでも32分、右サイドから達也があげたクロスがゴール前フリーの巻に!!
外しました・・・・
勘弁してください。まさに決定力不足、監督や戦術でフォローのしようがない状態。
高地での戦い、運動量的に辛い試合になるのが目に見えてるだけにここで決めておきたかったですね。

結局0-0のまま前半終了。
個人の技量の差は歴然としていますが、やはりスタミナが心配なのか運動量が控えめなのが気になります。それともすでに辛いのか。
とくにこの試合もあがりまくるトゥーリオ先生、心配です。
そしてそのフォローもしつつ攻撃にも顔を出す鈴木も心配です。

後半開始から達也に代わって佐藤。
動き自体は良かったのですが、周りとの連携にやや欠いたのと高さで勝る日本のクロス攻撃にピンポイントという意味では巻の高さと佐藤のゴール前でのポジション獲りの上手さを選択したんでしょうね。達也にとってはちょっとかわいそうな展開だったのかもしれません。
後半から入った佐藤は達也よりも下がってボールを受けていたような気がしますね。それにより前半とはまた違ったリズムは生まれてきたと思います。
イエメンも前半以上に攻撃に人を割いてき始めてましたね。攻撃の場面も多くなりましたね。
ただこの試合、守りという意味では鈴木の驚異的な運動量、坪井のスピード、トゥーリオの高さが効いていたと思います。
とくに坪井は珍しく攻撃参加が多かったですね~。
とりあえず前半よりはチームとしての崩しのパターンが見えたような気がしますが、相変わらずサントスの内に切れ込んだ時に外のスペースをフリーで上がっていった選手を見ない使わないという悪癖が見られるのが気になるところ。ここで手数が掛かってしまうような気がします。

それでも26分、遠藤のドリブルを起点に細かいパスで崩して再びゴール前へ飛び出した遠藤のシュート。
展開という意味ではこの試合一番のプレーでしたが、またしても外します。とりあえず枠に飛ばしてください。これも完全に個人の責任ですね。。。
オシムもいらいらが募ったのでしょう、運動量がガクッとおちた羽生にかわって我那覇を投入し3トップ。
羽生、期待していたのですがこの日はボールが回ってこないのと細かいところでの精度を欠いた印象。ただサントスとの相性は相当悪そうな気が。。。
そろそろパワープレイモード。ピッチには魅惑の大熊ボイスが響き渡ります。
とにかく前へ前へ。選手もつらそうでもがんばれ!!

そして試合もいよいよロスタイムというところで待望の瞬間が!!
右サイドからのクロス(坪井?)を巻が折り返したところで我那覇が飛び込みついに欲しかった先制点を奪います。
その少し前にチャンスでゴールの枠を外していただけに、汚名返上?
試合はこのまま試合終了。なんとか勝ち点3を手にし、予選突破をほぼ確実なものにしましたね。


結果として勝ち点3を取れたのは大きいですね。サッカーをするにはやや劣悪な環境ながら勝ちきったのは、前の試合の反省が生きたのでしょうか。
得点を奪う形へもっていくパターンというのも精度にはかけたものの、多少見えてきた気はします。
ただそれをいかす決定力をもう少し選手は磨いて欲しい。こればっかりは優秀な監督でもどうしようもないですからね。
それにしても無駄なショートコーナーが多い気がするのは僕だけ?

とりあえずプレー環境が酷かった分、ホームにアジアの強豪を向かえたさいに本当のチーム造りの方向性が見えてくるのかもしれません。
とにかくお疲れさまでした^^;;