チェコVSガーナ

初戦を素晴らしい内容で快勝したチェコとイタリア相手にいいサッカーを披露したガーナ。
チェコは最終戦がイタリアなだけにここで勝ち点3を獲得したいところ、逆にここで負けると後が無いガーナの対戦は、攻守共にガーナが完全に上回る予想外の内容。

開始早々の2分、スピードを生かした素晴らし展開からいきなり先制点を叩き出したガーナ。アフリカ勢といえば、身体能力を生かした攻撃的サッカーのイメージですが、この日のガーナは守備が光ります。初戦大活躍をしたロシツキーを始め、ネドベドポボルスキーとタレント揃いのチェコエッシェンを中心とした中盤からの組織的なディフェンスでチャンスを掴ませません。逆にチェコは、前線で柱となるコラーの欠場が響いた展開。コラーならば確実なポストプレーで味方の上がりを促すところを、代役を務めたロクベンツのプレーが正確性を欠き持ち味のダイナミックな攻撃が展開できず。逆にガーナの鋭いカウンターを受け、GKツェフの好セーブが無ければ追加点を取られかれない状況。

後半に入っても展開は変わらず。選手交代で攻撃陣の活性化を促そうとするチェコですが、ガーナは集中力を切らす事なく対応。組織、個人技と共にチェコを上回るプレーを披露。逆にチェコはガーナ相手にPKを献上、しかも退場選手まで出してしまいます。この場面はシュートがポストに当たり失点を免れたものの、82分にミドルシュートを決められ万事休す。まさに混戦といわれたE組を象徴する試合となりました。

まさかの敗戦を喫したチェコは同時に累積警告などでイタリア戦に出場できない選手が続発、決勝トーナメント進出に黄色信号。
逆にガーナはアメリカが相手だけに勝ちあがる可能性がぐんと高くなりました。