『僕の好きな吉敷竹史』 BEST 5

今回の「My Best」は御手洗潔ベスト5に続き、吉敷竹史BEST5です。
僕個人としては、御手洗シリーズよりこちらのシリーズの作品の方が好きなものが多いな~という事に最近気付きました。
中には、「ら抜き言葉殺人事件」のような、小説でやる必要あるの?とも思う作品もあるんですけどね・・・。
それにしても、先日放送されたドラマ「灰の迷宮」は・・・・
鹿賀丈史演じる吉敷に、タケシ繋がりと刑事に見えないぐらいの共通点しか・・・。あと、賀集利樹の小谷刑事もイメージ違い過ぎました・・・。
さてさて、映画版御手洗潔は誰が演じるんでしょう・・・・。


第5位

『涙流れるままに』

「通子サーガ」最終章、とにかく不幸な通子さんにもやっと幸せが・・・。
読み始めたときには、文学系ポルノ小説かと思わせれましたが、そこにトリックが・・・。
でも、そんかことより、とにかく吉敷さんと通子さん、そしてお嬢さんには幸せになってもらいたいと思いますね。


第4位

『灰の迷宮』


ミステリとしては、若干地味なんですけどね・・・・。
通子さんやレオナ嬢に代表されるように、島田作品の女性像は偏ってるな~と思うんですけど、この作品のヒロインであるホステスの恵美は、島田作品屈指の魅力を持ってると思います。彼女絡みのエピソードがすごく好きなので、この順位に・・・。


第3位

『出雲伝説7/8の殺人』


初期の島田作品の到達系なんじゃなですかね。
当時流行だったトラベルミステリの形態をとりつつも、怪奇性と本格推理を前面に押し出してるあたりに、島田さんの主張を強く感じますね。
後半感情赴くままに突っ走る吉敷さん、その原型がラストの捜査手法の強引さにかいま見える気が・・・。

第2位

『北の夕鶴2/3の殺人』


やっぱり、これは面白いと思います。とにかく現実的には絶対成立しないと思うトリックのあっぱれぷりがたまりませんな~。
それにしても、この小説を読み終わった頃には、まさか吉敷さんと通子さん、すんなり復縁すると思ってたんですけどね・・・。


第1位

『奇想、天を動かす』


これは、島田作品全体の中でも上位にくる作品でしょうね~。
この頃が、氏が目指す作品の理想が一番バランスの取れてた頃かもしれないですね~。
乱歩ばりの謎と、哀切な社会の問題がいい感じになってると思います。

今回悩んだのは、『消える「水晶特急」』の扱いですね~。一応吉敷さんが解決しますし、シリーズの一部と考えると判断も出来るのですが、僕個人はあえて、『消える「上海レディ」』とあわせて別シリーズと判断させて頂きました。あしからず・・・・。
ところで、前回今回のランキングの為に、いろいろHPを見てたのですが、その中でもオススメのHPを・・・

RAY’S ミステリ批評  http://www.m-net.ne.jp/~h-ochi/index.html

島田作品や他のミステリについても、かなり濃密な分析をされているので、行かれてみると面白いと思います。
もしかしたらみなさん、すでのご存知かもしれませんが・・・。