『本棚探偵の冒険』 著者:喜国雅彦

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乱歩の蔵で狂喜乱舞、ポケミス・ゲットに東奔西走、試行錯誤の豆本作り。人気漫画家による古本エッセイ、待望の文庫化!"蒐めるだけで読まない人"が癒される一冊です。

 

前から読もう読もうと思っていて、図書館で見つけたのを機会にやっと読みましたよ。
いやあ、大変素晴らしいエッセイ集でした、喜国さんの古本に対する抑えきれない欲望を感じて(笑)。

 

第1回の乱歩邸訪問からはじまって古書市参戦、本棚作り、函作り、豆本作り・・・いやあ参考になります、いやこれを実行するかどうかは別にして^^;;
でも実際にいつか家を建てれるぐらいに金持ちになったら1フロアを書庫にして、本のサイズに合わせたオーダーメイドの本棚を注文して、新刊の本を買い漁り、休日は古本屋巡りをして・・・という昔からの願望をかき立てられました。
個人的には角川版横溝の黒背表紙に関するエッセイを読みながら、「おっ、この『悪魔がきたりて笛を吹く』の表紙違い3種は何故か全部持ってるぞ」と思い嬉しくなりましたね。

 

中学高校時代に通っていた学校の近くに広島大学のキャンパスがありまして、その近くには当然古本屋がたくさんありました。
当時横溝に嵌っていた僕は、それらの古本屋を回って黒背表紙の横溝を買い漁ってましたね~。それらの本は今も大切にしまってあります。
ただし、読んでないのも3分の1ぐらいありますが(笑)。

 

それらの古本屋は広島大学のキャンパス移転に伴い、半分以上の店が閉店することになりました。
その時期が重なり、その界隈は一時期古本大セール状態になったのをよく覚えています。
もしそのときに今のように多少自由になるお金があったなら、相当数のお宝を発見できたかもしれません。
あの店主達は今頃なにをしているのでしょうか。新キャンパスのそばで新店舗を開店させているのでしょうか。。。

 

またポケミスラソンでは僕がよく通っていた郊外型大型古書店も数多く登場して、非常に懐かしい思いに浸りました。
僕が通っていた大学の近くには古本屋が無かったので、よく神田や早稲田に通ったりもしてたなあ。。。
そう考えると、すこしは古本蒐集に嵌る要素があるんでしょうか。

 

とにもかくにもまずは本棚を美しく整理してみようと思う今日この頃。


補足

 

今更ながらiizuka師匠のブログの文章は喜国さんに影響を受けているとわかりました。