『僕と先輩のマジカル・ライフ』(☆4.0) 著者:はやみねかおる

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主人公の快人がこの春合格したばかりの大学で、奇妙な事件が次々と起こる。快人はキテレツな先輩長曽我部慎太郎、幼なじみの春奈とともに、 一年春夏秋冬を通しこれらの事件と向き合っていくことになるのだが…。誰もが普段隠している「ひそみ」的な感情を、はやみねマジックがすくい上げ絶妙な推 理劇に仕立て上げた最新作。



Amazon紹介より

 

これは 『僕と未来屋の夏』の記事の感想ではやみね作品のオススメを聞いたところ、冴さんの娘さんからのご推薦を受け、チャレンジしてみました。

おう、登場人物がいいぞ~♪
主人公快人の天然生真面目ぶりも、読んでてばかにするというよりなんだかキュ~ト♪霊感少女の春奈がぶつぶつ文句をいいながらも快人の後を追いかける姿も可愛いぞ!!

そして謎の長曽我部慎太郎!!通販オカルトグッズに身を固め、胸には謎の文字を書いているこの「あやかし協会」課長(っていっても、この協会の所属員はこの3人しか登場しないんですけど)の先輩自身がとっても怪しい(笑)。
だって、胸の文字が消えるとそれまでのオカルト信奉者だった先輩がいきなりリアリストとに変わるんですから。いつかこの謎は解明されるのか!?

ちなみに僕は黒川先輩が好き♪

語られる4つの事件もどこかふざけた香りが漂いつつも、でもおかしみと哀しさが入り混じって、ちょっと物哀しくなりながらも、長曽我部先輩の真面目なふざけっぷりと、どんどん堕落していく快人の姿が救ってくれます。

謎と語りが凄くいい感じでソフトにまとまった、例えるなら適当に入ったお店でべらぼうに旨い紅茶に出会ったような嬉しい気持ちになれたという事で、快人と春奈の小学校時代のお話も読んでみたくなったぞ~。
もちろんトリオとしての物語をもっと読みたいですしね♪
とにかく最初から最後まで何も考えずに楽しく読めました。冴さんのお嬢さんありがと~♪

(2006.5.27 ブログ再録)