邦画『いま、会いにゆきます』 監督:土井裕泰

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死んだはずの妻と再会し、奇妙な共同生活を送るという同名小説の映画化。監督は「ビューティフルライフ」や「GOOD LUCK!!」など数々のヒットドラマをてがけた土井裕泰。主演にはドラマや映画で引っ張りだこの竹内結子が初の母親役に挑み、その夫を歌舞伎界の革命児こと中村獅童が扮する。シンプルでまっすぐな家族愛に目頭が熱くなること必見の感動作。 


Amazon紹介より

 公開時はものすごく評判になった映画だけど、その時はまあわざわざ映画館に見に行く程でもないだろうと思ってたので、この前WOWOWで初めて見ました。

 感想はというと、まあ映画館に見に行く程ではないかもしれないけど、でも十分に面白かったと。少なくとも僕は「セカチュー」よりは好きでしたね。
 原作とドラマ版両方見てないので、CMで流れている程度の内容(っていってもそれがほとんどなんですけどね)しか知らなかったので、まあよくある内容のラブストーリーだと思ってたし、ラスト30分の展開が無かったら間違いなくその想像通りの映画だったけど、ラストのシーンがあるだけでちょっとやられました。

 ラスト30分で、竹内結子扮するヒロインがなぜ雨の日に戻ってくるとわかってたのか、そしてタイトルの本当の意味が明かされて、それまで微動だにしなかった僕の涙腺が一気にバーッとなって、科学的には当然そんなもん(生き返り)わからないけどそんな事はどうでもよく納得できる、きちんと映画として成立してたと思います。

 主人公の中村獅童竹内結子の雰囲気は良かったし(どうしてもそういう目でみちゃいますからね~)、高校時代の彼らを演じた役者さんたちもなかなか素朴でよかったですね。二人の子供役は、まあ可もなく不可もなく。でもラストのオレンジレンジはあってないような・・・曲は好きなんですよ・・・。

 ところで実際にも結構したこの二人、当時の中村獅童の演じていた役を考えるとこの映画以外の映画で競演してたとしても、こういう展開にはならなかったんじゃないかと。それぐらいいい意味で新境地を開いたと言えるのかもしれないですけどね。

(2006.3.29 ブログ再録)