たいりょうのちょっと一息

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『四〇九号室の患者』(☆3.0) 著者:綾辻行人

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自動車事故で最愛の夫を失った女性である「わたし」が、自らの記憶を求めて綴る日記。次第に明らかになる自らの謎。二転三転の末に、哀しくも恐ろしい結末が待ちうける、著者の原点ともいうべき初期短編

Amazon紹介より

 

作品そのものは、デビュー前に書かれたものを出版した形なんですかね。
これは装丁と中身の段組が日記風に作られていて、それなりに凝ってます。ただ、短編なのでちょっと値段が割高な気もしますが(笑)

初読の時はすっかり騙されましたね~、作者の仕掛けた罠に。物語の構造を知った今読むと、さすがに古ぼけた印象はありますが、間違いなく綾辻の原点ですね。
作中で使われたトリックのパターンは、他の綾辻作品にも趣向をアレンジしたものが見かけられるので、他の作品を精読してる人にはすぐ分かっちゃいますね。

書いた当時の時代を考えると、当時はかなり斬新な発想だったのではないでしょうか。真相に繋がるヒントはもういろんな所に隠されていますし、タイトル自体もミスディレクションになっているあたりも面白いです。

ああ、こんな才能が欲しい・・・

(2005.11.17 ブログ再録)