『彼氏彼女の事情』 著者:津田雅美

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絵に描いたような優等生『宮沢雪野』。しかし、その彼女の本来の姿は絵に描いたような見栄の権化だった。 彼女の目の前に初めて現れた強力なライバル『有馬総一郎』。 打倒有馬に燃える彼女だったが、致命的なミスをして秘密を知られてしまう。 そして、彼も・・・・2人は似た者同士、次第にひかれあっていく・・・・。

Amazon紹介より

 

雪野の見栄っ張り2重人格といい、その本性を知った有馬の行動といい、最初は普通のラブコメかと思ってたのに、後半かなりヘビーな内容になったのはビックリ!!全21巻ですが、実は描かれている時間は3年しか経ってなかったんですね。途中途中には、サブキャラ達の「彼氏彼女の事情」「有馬の父・義理父」のエピソードがふんだんに書かれていて、主要キャラの個性がいい感じに際立ってますね。
なかには、十波や一馬がなぜそこまで有馬くんにシンクロニティを感じるのか理解できないのもありますが(笑)

しかし、後半の有馬くんの本当のお父さんやお母さんのエピソードはほんとにハード。特にこの母親がとにかくまったくフォローしようがなかった・・・。
でも、そんな有馬くんを救った雪野の愛情と強さには感服。ある意味この一途なトコロは少女漫画のお約束なのかもしれないですが、雪野のキャラの特殊性もあいまって、久しぶりに最後までヒロインが脇に食われない漫画を読んだかなと。

個人的には、つばさと浅葉が好きかなあ。つばさの登場時とその後のキャラの変貌ぶりは楽しめました。
そして、なんだかんだいって最後まで有馬くんを見守りつづけた浅葉くんの友情は凄いですね。愛する対象も凄いですが。
彼には、これから苦悩の日々が待ち受けていると思いますが、ぜひ幸せになってもらいたいものです(笑)



(2005.11.17 ブログ再録)