Amazon紹介より
気にかかってたのですが、ついに手にとってみました。
どうやら、単行本ではノベルズ版と短編の入れ替えが行われてるんですね、なるほど。
はっはっはっ、笠井潔が「ゴミ」と評価したのもわかるな~。あの人は間違いなくこういうのは駄目でしょうね。というか、目を通してるのにびっくりですわ。あの人は解決編の前の過剰なまでの情報の提示が魅力ですよね。この小説は、問題編のストーリーを徹底的に削ぎ落として、落とした肉を解決編にぶちこんで、ちょっとサイズが合わないのではみだしゃっちゃたって感じ(ナンジャソリャ)
とにかく、くだらないね~。このくだらなさを受け入れられるかどうかでしょう。
僕ですか。僕は最初の「音の気がかり」で、もう笑っちゃいました。どうやらこの小説を受け入れられる人格のようでした。
いいじゃん、こういうのがあっても。読まないと合うか合わないかわからない小説なんてたくさんあるし。
でも、間違いなく万人には薦められないですな(笑)。
ということで、全編感想の旅へ♪
「音の気がかり」
某番組の某コーナー好きの僕にはついつい笑ってしまう音のマジック。いきなりツボです。
「桂男爵の舞踏会」
壁の花をこういう風に使うとは、思いついても書きません。バカです、笑わせます。
「黄金」
間違いなく絶対不可能。でも、トリックのネタとしては十分にありえるかも。
「エースの誇り」
単に早乙女を出したかっただけなのか?まったく内容無し(笑)
「見えない証拠」
某有名フランス映画の1シーンを思い出しました。異例の綺麗なまとまり方が好き♪
「しおかぜ⑰号四十九分の壁」
鮎川哲也編「本格推理17」に収録されている事がすごい。アンチ時刻表トリックがバカ。
「オナニー連盟」(単行本初収録)
小野(語り手)と自分が同じ思考回路なのに愕然。
「丸の内線70秒の壁」
なるほど、ちゃんとやってます。でも、警察わかるだろっ!!と突っ込みました。
「欠けているもの」
シンプルイズベスト、シンプルすぎて思いついても書かないトリック♪
「鏡の向こう側」
すいません、よく分かりませんでした。
「黒いドレスの女」
小野(語り手)と自分が同じ思考回路なのに脱力。でも、真相にもっと脱力。
「5枚のとんかつ&6枚のとんかつ」
有名トリックをいい感じにパロってます。これならありなんじゃん。「6枚」の方が好き。
『「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男』
死体の移動方法ににやり♪
「最後のエピローグ」
ふっ。
「保険調査員の長い1日」
よくあるトリックと、最後までバカな姿勢に乾杯♪