たいりょうのちょっと一息

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『黒猫館の殺人』 著者:綾辻行人

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6つめの「館」への御招待──自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は!!
        
                              Amazon紹介より
 


館シリーズ』第2期の第1弾。っていっても、第1期との区別はありませんが(笑)
前作『時計館』と、うってかわって渋めの展開。館も今までのとはちょっと違う(?)扱われ方してますね。
ある意味、シリーズの中では新本格というより、本格的匂いが一番漂う作品ですね。

この作品で使われているトリックが、実は同時期に発売された『<font color=white>眩暈(島田荘司)</font>』とダブっていて、そちらの方を先に読んでた為小説の途中で分かってしまったのが、ちょっと痛かったかな。これは偶然で作者の責任ではないし、こういう事で批判するのは的外れなんですけどね。
でも、こっちの方が、トリックと作品の構造との関係性は巧くいってるとは思いますよ。

館シリーズ』ファン、特に前作がすきな方はちょっと物足りないかもしれないですが、推理小説としてはきっちり仕上がった作品だと思います。

しかし島田潔のこのペンネームはなんとかならんもかね・・・。

採点

トリック   3.5
(誰でもなんとなく知ってる、でも盲点。そんなところをうまくついてますよね)
ロジック   3.5
(トリックと論理のかみ合わせは破綻してないと思います。驚きも少なかったですが)
ストーリー  2.5
(こういう作品だとどうしても地味になりがちなのは理解できますが、もう少し何か引っ張るものが欲しいかな)

総合  3

 

(2005.10.11 ブログ再録)