『『アメリカ銃の秘密』 著者:エラリー・クイーン

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四十人の騎手を従え、二万人の観衆の歓呼の声浴びて、さっそうとおどり出たロデオのスター、たちまちおこる銃声と硝煙の乱舞の中で、煙とともに消えた生命。ありあまる凶器の中から、真の凶器が発見されない謎を、エラリーはいかにして解くだろうか。ニューヨークのどまん中に西部劇を持ちこんだ非凡な着想に読者は魅了されることだろう。
                              
Amazon紹介より
 

 国名シリーズの中でも、比較的人気の無い方の作品ですな。ちなみに創元推理文庫で読み始めたのですが、ちょっと読みづらくハヤカワに変更。さくさく読めました。訳者によってこんなに印象変わるんだなあ~、って改めて実感。

 この事件の肝はやっぱり「銃弾の角度」と「消えた銃の行方」でしょうな。

 「銃弾の角度」についてのエラリィの指摘に関しては、僕も読みながら引っ掛かっていた所なんで、やっぱりなと。というか、それぐらい考えろよ鑑識軍団、と突っ込んでしまいましたよ(笑)。

 「消えた銃の行方」。いろいろ推理しましたよ。ここなら隠す事がおそらく可能だろう、って事は犯人はこいつか~、って推理もしてみたんですけどね。
 大ハズレでしたよ。
 厳密にいうと、挑戦状の前までには、違うのかな、じゃあもしかしてここじゃあ・・・と思ってはいたんですが、まさか本当にこことは(笑)。
 今これをやるとバカミス扱いされるんじゃないかと思ってしまいました。

 まあ、今の科学力からすると、絶対に速攻で解決しちゃいそうな事件なのは間違いないです(笑)。この辺は時代を考慮して読まないとね~。
 というか、一人ぐらい目撃者いるだろ、これは(笑)。
 でも、大群衆の中からたった一人の犯人を指摘する過程は相変わらずクイーンで楽しめました♪

 ところで、読み終わった後に、エラリィが解決に至った4つのポイントについて、記述を探してみたんですが、ん、みつからない?
多分俺の見落としだとは思うんですが、もしかして誤訳???

 

(2005.10.10 ブログ再録)