オルフェウスの窓 著者:池田理代子

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 実家に帰省したときに妹の部屋の本棚で見つけて読みました。作者は池田理代子先生。

そう『ベルサイユのばら』の人ですね。

 この時点でこの漫画がどういったものか想像つきます。

 さてさて粗筋ですが、すいません、手元に無い上にやたら長い名前(というか外人の名前を覚えるのは苦手)なので、ほんとテキトーかもしれませんが以下の通り。

 

 物語はドイツ(多分)の音楽学校から始まります。この学校には、ギリシア悲劇に基づいた「オルフェウスの窓」と呼ばれる窓があり、そこには、一つの伝説があります。それは、この窓越しにみた女性と運命的な恋に落ち、そしてその恋は悲劇的結末を迎えてしまうという、なんとも救いの無い伝説。主人公(といっても誰を主人公といっていいのかわからん)のピアノ課の生徒が、入学初日に窓越しの一人の男子生徒と出会います。その男子生徒というのは、実は女性で、家の遺産相続に絡んで男性として育てられていた

オスカルですね!!

 この男子生徒こそ本作のヒロインであり、彼女は窓越しに別のバイオリン課の男性と出会ってしまいます。彼女を女とは知らない二人との、微妙な関係。物語は彼らの関係を軸に、ヒロインの財産争いを巡る第1部、ピアノ課の主人公が一流のピアニストになり挫折をする第2部、ヒロインがロシア革命に身を投じたバイオリン課の生徒を追い、ロシアへと渡る第3部、といった風に当初想像も出来なかった壮大な展開が広がっていきます。

 さて、感想はというと、面白いな~。一気に読みました。『ベルばら』もそうなんですが、史実と虚構を織り交ぜて、ありえないだろ~という世界をやたら説得力を持たせます。そしてやたらモテまくるメインの3人。しかし彼らに恋した人たちはやたらめったら不幸になるし、なんやねんと。そして衝撃のラスト。まさかこんな終わり方をするとは、物語の壮大さとのギャップにもう悶絶です。ついつい妹の部屋に続きを探しに行きました。当然のように無かったですけどね。

で、結局この漫画のテーマはなんだったんだ???