『新宿少年探偵団』 著者:太田忠司

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希望と絶望、あらゆる欲望が交錯する混沌都市・新宿に出現した「θ(シータ)」と呼ばれる怪物体。不思議な磁場に引き寄せられるように集まった、4人の少年たち。魔物を自在に操り、次々と猟奇殺人を犯す「髑髏王(どくろおう)」の目的とは!?恠(あや)しく邪悪な意志に対峙する「少年探偵団」。読みだしたら止まらない、傑作冒険譚!!

amazon紹介より

乱歩の「少年探偵団」を今の時代に持ってくると、こうなるんだね~。
ナイフ投げの名人、超絶格闘技少女、天然2重人格お嬢様、パソコンおたくの4人組中学生が、ひょんな事からタッグを組んで新宿に跋扈する化物(?)と対決する、というちょっと帝都物語入った設定のシリーズ第1弾。

それぞれのキャラもとりあえず上手く設定されているので、読んでいてすごく分かりやすいですな。
物語自体もまさにライトな帝都物語&少年探偵団。
謎のリーダーに渡される道具の数々が、昔ぼくらが想像したような探偵7つ道具を彷彿させりようなモノばかりでニヤッ。

狩野俊介シリーズといい、太田さんはこういうライトなモノを書いても結構うまいですよね。
もちろん、霞田四郎シリーズにも期待してます。でも、バロンはどうなのよ・・・。
ともかくも、シリーズの次の作品も読んでみようかな、とは思います。

で、採点です。

ストーリー  2.5(よくも悪くもライトノベル。でも、あのバッジが登場したときは思わずニヤッ)
プロット  2.5(乱歩というより、帝都物語。)
キャラ  2.5(これからこれから。)

総合  2.5