デイ・アフター・トゥモロー 監督:ローランド・エメリッヒ

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ローランド・エメリッヒ監督が放つ、大ヒットスペクタクルSFXドラマ。地球の温暖化が原因で全世界が急激に凍結。全人類の希望と未来をある家族のサバイバルを通して壮大なスケールで描く。

出版社/著者からの内容紹介より




今回は先日DVDで見た『デイ・アフター・トゥモロー』の感想をば。

とりあえず大まかなあらすじは、地球規模(といっても北半球)で異常気象が起こり大寒波に見舞われます。その中で、遭難した子供を助けるために親父が奮闘する、というお話。ハリウッドはこういうパニックもの好きですね~。近年だと『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』といった彗星衝突ものが思い出されますが、この作品はどちらかというと『ツイスター』に近い感じなのかな。前二つはとりあえず何とかしようと立ち上がって何とかなる話だし。

しかしこの作品、『ツイスター』と決定的に違うところが・・・。それは、ツイスターは竜巻が人や建物を壊しまくるという、とりあえず画的に派手めだったのに対し、今回は雪が降って積もって寒くて死にそうなるという地味な展開。中盤、とりあえず竜巻や津波がおこりますが、これが意外とインパクトを残さないまま次の展開へ。本筋の子供の救出と関係ないからですかね・・・。

しかも、自然の驚異が相手という事で登場人物たちはなにもすることが出来ません。NASAのお姉さんなんかは重要そうな登場の仕方をしながら、ホントになにもしてません。挙句の果てに大統領も遭難しちゃうし。主人公(だよな)の親父も政府の対策をほっぽりだして、子供助けにいっちゃうあたりも微妙です。なんのカタルシスも与えずに物語は進行し、結局子供たちも無事助かります。そして、映画はそこで終わり。

 結局この映画はなにを言いたかったんだろう???CGも今や平均レベルの出来だし、あまりに地味すぎてなんでまたこんな映画を作ったんだろうと、ちょっと悩んでしまいました。やっぱり、ハリウッドのこういうジャンルは、厭味でも「アメリカ万歳」的な映画の方が単純で面白いと思います。
たとえば、「インディペンデンス・ディ」とかね。