ミステリ以外の本

『鴨川ホルモー』(☆3.9)  著者: 万城目学

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31699259.JPG まずはあらすじ。 このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした…

『まんまこと』(☆4.4)  著者:畠中恵

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31872189.JPG まずはあらすじ。 「しゃばけ」シリーズがブレイク中の気鋭・畠中恵さんの新シリーズは『まんまこと』というタイトルです。 意味は「真実。ほんとうのこと」。江戸は神田の古名主の玄関先に持ち込まれる騒動…

『俳風三麗花』(☆4.3)   著者:三田完

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31881775.JPG まずはあらすじ。 時は昭和のはじめ。教授の娘ちゑ、医学生の壽子、浅草芸者の松太郎。暮愁先生の句会で出会った3人の友情と恋模様を洒脱に描く 昭和7年夏、秋野暮愁が主催する暮愁庵句会に、3名の若い女た…

『鹿男あをによし』(☆4.0) 著者:万城目学

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/31875026.JPG 「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」;神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。 失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。 英気…

『僕はパパを殺すことに決めた~奈良エリート少年自宅放火事件の真実~』  著者:草薙厚子

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31894374.JPG 英語1の点数が20点足りない。ただそれだけの理由だった。 2週間後の保護者会までに、すべてを消し去らなければ――。 3000枚の捜査資料に綴られた哀しき少年の肉声を公開! 過熱する受験戦争へ警告の書! パパ…

『吉原手引草』(☆4.3)  著者: 松井今朝子

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/31860237.JPG なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽―吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。 やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明…

『一瞬の風になれ(全3巻』(☆4.5)

http://img.7andy.jp/bks/images/i2/31899702.JPG あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。 主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄…

『文学賞メッタ斬り!2007年度版』(☆3.5)

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31888419.JPG 「文学賞メッタ斬り!シリーズ」第3弾。スペシャルゲストに作家中原昌也を迎えた爆笑座談会や、メッタ式文学賞授賞の傾向と対策など、盛りだくさんの内容で、本読み必読です。 公募新人賞とそれ以外の文学賞…

『Deep love アユの物語 完全版』(☆1.4) 著者:Yoshi

http://img.7andy.jp/bks/images/i1/31069871.JPG 2000年、春。渋谷の高校生たちの間で、1人の少女が伝説となりました。彼女の名前は『アユ』。ケータイサイトで発表された連載小説『Deep Love』の主人公。 エンコーをする17歳の少女。人から愛されること、…

『発光妖精とモスラ』 著者:中村真一郎・福永武彦・堀田善衛

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/19385187.JPG 中村真一郎、福永武彦、堀田善衛による原作と、脚本第1稿、さらには脚本決定稿を収録したモスラファン必読の書。 yahooブックス紹介より ザ・ピーナッツ扮する小美人が歌う「モスラや~、モスラ~♪@==W"`O%…

詩:福永武彦『ある青春』より

本学家協会に入会する際に挙げさせて頂いた福永武彦の『草の花』。 最近やはり協会員のめぽさんがこの本を読み記事を書かれ、その記事のコメントの中で福永武彦の詩集に興味を持って頂いた。 ただ現在福永作品は一部の小説をのぞいては非常に入手しにくく、…

『横溝正史に捧ぐ新世紀からの手紙』

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/30980486.JPG 「金田一さん、事件です」日本一の名探偵の生みの親―。綾辻行人、有栖川有栖、岩井志麻子、北村薫、森村誠一、岩井俊二、CLAMPが熱く語る。最前線の創作者を刺激してやまない作家の魅力にせまる―新生ガイド…

『禁じられたソナタ』(☆4.5) 著者:赤川次郎

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/30648980.JPG http://img.7andy.jp/bks/images/i1/30648981.JPG 飛岡音楽院の院長・飛岡栄一郎の臨終の際、「決して弾いてはならない」という謎の言葉とともに、「送別のソナタ」と題する楽譜を孫娘の有紀子に遺した。学…

『アッシュベイビー』(☆4.0) 著者:金原ひとみ

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/31362350.JPG 『蛇にピアス』を凌ぐ衝撃の第2作!赤ん坊、変態、好きな男。主人公アヤはこの三人に囲まれ、ただひたすらに愛しい死を求め続ける。愛しい死、それは愛する人の与えてくれる死。彼女は今日も死を待っている…

『メルキオールの惨劇』(☆2.5) 著者:平山夢明

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/30746636.JPG 人の不幸をコレクションする男の依頼を受けた「俺」は、自分の子供の首を切断した女の調査に赴く。懲役を終えて、残された二人の息子と暮らすその女に近づいた「俺」は、その家族の異様さに目をみはる。いま…

『文学賞メッタ斬り!リターンズ』 著者:大森望、豊崎由美

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31760645.jpg あの二人が帰ってきた!さらに賑わう文学賞界隈を、ますます冴えた刃で徹底論破。続々現れた新興文学賞や若手作家、選考のあり方…小説読み必読。 目次 1 文学賞に異変!? 2 '04~'06年、三年分の選評、選考委…

『うらなり』(☆4.2) 著者:小林信彦

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31731774.JPG 夏目漱石が『坊っちゃん』を書いたのは、明治39(1906)年。今年は100年目にあたります。校長の狸、教頭の赤シャツ、数学の山嵐、美術ののだいこ、そして英語のうらなり。個性豊かな教師たちのなかにあって…

『いとしのヒナゴン』 著者:重松清(☆4.8)

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31446435.JPG 合併で揺れる広島県の比奈町。山あいにある小さなこの町に、30年ぶりに「ヒナゴン」の目撃者が現れ、町中が浮足立った。パンチパーマに白のスーツで決める町長のイッちゃんは、町役場に「類人猿課」を設置。…

安野光雅『大志の歌~童話の学校 校歌・寮歌』

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/31581616.JPG 茨城県筑波山村私立蝦蟇高等学校校歌 蝦蟇の歌 前を流れる櫻川 後ろをは深き筑波山 蓮咲く沼のほとりこそ わが故郷の誇りなれ 朝露ふくむ車前草(おおばこ)の 群れ咲く下にひそやかに 世の行く末を憂いつつ…

『本棚探偵の回想』 著者:喜国雅彦

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/31434900.JPG 神保町のすべての本屋で一冊ずつ本を買う過酷なゲーム、「女の足」テーマでアンソロジーを編む愉悦、探偵小説トレーディング・カード製作に耽る日々、とんでもないミステリを読む『某殺人事件』事件……。 『…

『本棚探偵の冒険』 著者:喜国雅彦

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/30913158.JPG 乱歩の蔵で狂喜乱舞、ポケミス・ゲットに東奔西走、試行錯誤の豆本作り。人気漫画家による古本エッセイ、待望の文庫化!"蒐めるだけで読まない人"が癒される一冊です。 前から読もう読もうと思っていて、図書…

『ねこさんびき』

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/30663433.JPG 以前、「おれはねこだぜ」という非常に面白い絵本を紹介していたきいちごジャムさんののブログで、再び興味をそそる絵本の記事が。 それがこの「ねこさんびき」。ボクが猫好きとか肉球フェチだというのには…

『ともだちはモモー』

前に佐野洋子さんの「おれはねこだぜ」の記事を書いたときに、ブログ仲間のあざらし。さんから、同じ佐野さんのこの絵本を紹介され手に取りました。 あらすじはこんな感じ ある日いたずらな風がわたしの帽子を飛ばします。 帽子はふわふわと知らない家の庭へ…

『おれはねこだぜ』 作・絵 佐野洋子

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/18907717.JPG 本楽家協会のお仲間、きいちごジャムさんのブログで紹介された絵本です。 作・絵の佐野洋子さんは、有名な『100万回生きたねこ』の作家さんでもあります。 とにかくこの記事を見た時に、ものすごくインパ…

『リアル鬼ごっこ』 著者:山田悠介

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/30910253.JPG 弱冠20歳の新進気鋭作家が放つ奇抜な発想と自由奔放な筆致で描くニュータイプ・ホラー・ノベル登場。史上最凶最悪の追跡劇がいま始まる。 「リアル鬼ごっこ」ですよ。 まずレビューを書く前に。この本を手に…

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 著者:井上夢人

二人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして十八年後、二人は別れた―。大人気作家・岡嶋二人がどのようにして誕生し、二十八冊の本を世に出していったのか。エピソードもふんだんに盛り込んで、徳さんと著者の喜びから苦悩までを丹念に描いた、渾…

マッハの恐怖・続マッハの恐怖 著者:柳田邦男

昭和41年春、日本の空は異常だった。2月4日に全日空ボーイング727型機が羽田沖に墜落し、3月4日にはカナダ太平洋航空ダグラスDC8型機が羽田空港で着陸に失敗、炎上した。翌5日にはBOACボーイング707型機が富士山麓に墜落し、わずか1カ月の間に300人を超える…