2019-03-21から1日間の記事一覧

『感染』(☆3.0) 著者:仙川環

ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死 体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛…

『探偵伯爵と僕』(☆3.0) 著者:森博嗣

夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に新太は興味 津々だ。そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、さらに新太の親友ガマが行方不明に。彼らは新太と…

『Q.E.D.証明終了 24』 著者:加藤 元浩

出来不出来こそあるものの、本格推理に対する真摯な取り組みと、殺人事件だけではなく日常の謎的な事件も描き、個人的にはかなり好感を持ってるシリーズです。ブログ仲間である冴さんのブログの記事でかなり褒めてらしたので、期待を持って購入。 帯の文句が…

『下山事件 最後の証言』(☆5.0) 著者:柴田哲孝

「あの事件をやったのはね、もしかしたら、兄さんかもしれない…」祖父の二三回忌の席で、大叔母が呟いた一言がすべての発端だった。昭和二 四年(一九四九)七月五日、初代国鉄総裁の下山定則が三越本店で失踪。翌六日未明、足立区五反野の常磐線上で轢死体と…

『闇に蠢く』(☆3.2) 著者:江戸川乱歩

猟奇的嗜好の持ち主野崎三郎は彼の目に敵ったお蝶と両思いで幸せな猟奇生活を送っていたが、ある日からお蝶が何の影に怯えたものか、東京脱出を提案した。 野崎は前に行ったことあるS温泉の風変わりなところが彼の嗜好に合致し大変気にいっていたので、お蝶…

おそるべし、ぱんだ食堂!!

それは大学在学中の事。大学近くに「ぱんだ食堂」なる定食屋があった(ちなみに今はもう無いらしい)。しかしながら、この食堂、先輩達からやばい噂しか聞こえてこない。ある日、この噂を検証すべく、同期5,6人で行ってみた。 食堂の前の看板には、「本場…

『幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート』(☆3.2)著者:倉知淳

ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた…

『ウェディング・ドレス』(☆3.0) 著者:黒田研二

純愛か裏切りか。結婚式当日の凌辱から、わたしとユウ君の物語は始まった。そして「十三番目の生け贄」という凄絶なAV作品に関わる猟奇殺人。ユウ君と再会したとき、不可解なジグソーパズルは完成した!全編に謎と伏線を鏤めた新本格ミステリの快作、驚嘆の魔…

『ふたり探偵 ~寝台特急「カシオペア」の二重密室~』(☆3.2) 著者:黒田研二

北海道の取材を終えた向河原友梨らムック本の取材班は、寝台特急「カシオペア」に乗る。だが友梨は、取材旅行の直前、同僚の笹川耕平が失踪したことに不安を感じていた。彼は、シリアルキラーJに関してある予言をしていたのだ。 一方、友梨の婚約者でJを追う…

『闇のなかの赤い馬』(☆2.2) 著者:竹本健治

聖ミレイユ学園で神の怒りとしか思えない悲劇があいついだ。ウォーレン神父は校庭の真ん中で落雷に遭って焼け死に、さらにベルイマン神父が密室と化したサンルームで、人体自然発火としか考えられない無残な焼死体となって発見されたのだ。「汎虚学研究会」…

謎の言葉

それは、数年前の5月ぐらいの事、埼玉県のとあるJRの駅で、僕はマンションのティッシュを配ってました。午後からは、小雨がぱらぱらと降ったりやんだりの天気の中、淡々と配っていると、改札からジャージ姿の女の子の集団が。 引率の先生らしき若い女性(…

『神様ゲーム』(☆4.0) 著者:麻耶雄嵩

小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」…

『子どもの王様』(☆1.0) 著者:殊能将之

ショウタの親友トモヤは学校にはほとんど行かず本ばかり読んでいる。そのせいか途方もないつくり話をよくする。この団地の外側には何もない、現に団地の案内図には外側なんて描いてないじゃないかという。今日も学校はあったよとショウタがいうと、昨晩大急…